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卒業生インタビュー

様々な可能性を模索しながら
自分を磨ける学部です。

佐藤勘才

PROFILE

環境情報学部 環境情報学科 2006年度卒業佐藤 勘才かんさい

環境情報学研究科 環境情報学専攻 2008年度修了
積水ハウス株式会社 ESG経営推進本部 環境推進部
資格:樹木医、自然再生士など

ランドスケープ・エコシステムズの理念が活きる事業を推進しています。

大学4年時に造園設計に関わる仕事がしたいと思い、大学院で知見を深めた後、積水ハウスおよびグループ会社のエクステリアデザイナーとして約14年にわたり神奈川県内を中心に戸建・共同住宅のエクステリア・ランドスケープデザインを担当。設計に携わった物件は約480棟程です。これらの経験を活かし、2021年からは環境推進部で当社の生物多様性保全、SDGs、環境教育事業などの業務を担当しています。鳥や蝶などの野生生物が利用する地域の在来種を勧める「5本の樹」計画を推進中です。これは私が所属した田中章研究室の「ランドスケープ・エコシステムズ」と共通点のある考え方で、自然と人間社会の共存といった大きなテーマを具現化するものです。

「自然が好き」「環境に興味がある」‐‐きっかけは漠然としていて良いのです。

本学に入学したきっかけは、多くの在学生・受験生のみなさんと同様、自然や環境に興味を持ったからです。自然に興味を持ったきっかけの1つは、夏休みによく帰省した母方の実家での体験です。朝、雑木林に連れて行ってもらい、カブト虫を捕まえたりするのが楽しみでした。もう1つは、子供の頃から既に環境問題が叫ばれていたので興味が湧いたのです。小学校の理科の先生が面白い方で、科学や環境、自然について話していただいた事も大きかったです。自分が好きな事や夢中になれる事を考えてみると良いと思います。
私の在学時でも、漠然と環境がやりたいと考える人が多かったです。私もそのうちの1人で、すぐに研究テーマを絞らずに知識を幅広く吸収していきました。そして数々の楽しい授業を受けていくうちに、生態系復元・創造をテーマにしている田中研究室に興味を持ち入ることにしました。

横浜キャンパスは環境を学ぶ条件が整っています。

横浜キャンパスがある都筑区は「グリーンマトリックス」という、森林や水辺、公園などを緑道で結ぶ都市計画が採用されており、街並みがとても美しいです。その中にキャンパスがあるので、環境を学ぶにはまさに打ってつけです。ゼミの活動で近くの小川に生き物調査に行くこともあり、フィールドワークのしやすさも含めて優れた学びの場と実感しています。
他学部の学生と交流しやすいのも所謂マンモス大学にはない魅力です。私の場合、造園・ランドスケープデザインを仕事にしたいと決めた大学4年時に、そのための知識の取得に友人と一緒に建築学科1年生の製図の基礎の授業を受講したり、他学部・他研究室の学生と交友を深めて積極的に情報交換しました。そしてこうしたアクションを活かして学生コンペにも取り組むようになり、(社)日本造園学会主催の『堂面第二公園 学生アイデアコンペ』では他研究室の仲間とともに応募した作品が最優秀賞および藤沢市長賞をいただく事ができました。このコンペの参加者は造園を専門に学んでいる学生ばかりでしたが、私のチーム独自の発想・アプローチが高く評価されました。様々な研究分野のある環境学部で幅広く学んでいる事が、強みとして活かせる事を実感しました。

大学院への進学は自分への投資

できれば4年で卒業してすぐに希望の職に就きたい、早く社会の役に立ちたいと考える人が多数と思います。ですが、その道のプロになりたければより深く学ぶ事が大切という田中先生の推奨もあり、大学院へ進みました。実社会に出て約16年経ち今思うのは、社会人生活は長いので少しくらい遠回りも悪くないという事です。田中先生は大学での研究だけでなく実社会での職務経験もおありなので、研究内容をどうやって実社会で活かしていくかといった事は先生の実体験を含めて知ることができましたし、将来の仕事に必要な知見を深めるためにも大学院で研究して良かったと実感しています。大学・大学院は勉強・研究だけに集中できる幸せな場所です。仕事と勉強を両立させるのは本当に大変ですから。また、6年間の在学中に環境学部ならではの様々な分野の人と関わった事でコミュニケーション能力が育まれました。様々な場面でプレゼンテーションの経験ができたことも、研修や講演で話をするときに役立っています。

自分磨きに最適な場です。そしてどのように輝くかは自分次第です。

環境学部は良い意味で「広く浅く」学び始める事ができるのが特色です。環境の勉強はしたいがテーマを絞り切っていないといった人にも最適な学部だと思います。この懐の広さを学ぶ上での強みにできるか、弱みにしてしまうかはみなさん次第です。様々な事を学ぶ中で自分の武器を見つけて、磨いてください。

関連リンク:
積水ハウスの「5本の樹」計画 | 積水ハウス(sekisuihouse.co.jp)

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