英国Sheffield大学のSally Shazard先生の特別講義が行われました。
Sally Shazard先生はイランのご出身で、現在は英国Sheffield大学において快適な温熱環境の構築するための行動を研究されています。2019年7月22日に実施された本講義では、建物内での自然換気の設計をイランの伝統的住宅でみられるウィンドキャッチャーも交えて説明された他、自然とのつながりの重要性も述べたバイオフィリックデザインに関しても説明をしていただきました。
現代の建物におけるエネルギー使用量の40%は、冷暖房と機械換気で占めていると言われていることから、自然換気などのパッシブ手法も導入することでエネルギー需要の抑制に役立つと考えられます。また、自然との繋がりの少ない現代社会に対して、その繋がりを再び繋ぐパッシブ手法を再検討することは、個人の快適性や満足度、更には健康をも向上できると考えられています。