05 | TOKYO CITY UNIVERSITY ENVIRONMENTAL STUDIES的に見てもかなり稀です。ですので、環境問題を社会側からとらえるという問題意識をもっている人には、ぜひ本学科に来てほしいと思います。室田:この学部がある東京都市大学横浜キャンパスは、大学キャンパスとして全国で始めて国際環境規格のISO14001も取得しました。学生を中心として活動しているというのが大きな特徴で、近隣の中学校で環境教育を行ったりしています。 グローバルな人材の育成 室田:学部にはネパール出身のリジャル先生以外にも 中国や韓国などの様々な国からやってきた先生がいます。さらには日本人の先生にも、海外での研究経験をもった人が多いです。豊かな国際性がこの学部のひとつの特徴になっています。リジャル:グローバルな人材を育てるための教育プログラムも充実しています。海外で勉強することを望む学生には、都市大オーストラリア・プログラム(TAP)や海外インターンシップなどがありますし、さくらサイエンスプランを通じて海外の学生がこちらの大学に来て一緒に学ぶという機会もあります。室田:国際的なコミュニケーションができるように、大学で英会話を教えることも熱心に行っています。毎日、英会話を実践するプログラムもあります。リジャル:海外でのフィールド研修に日本から学生を連れて行くと、現地の学生とすっかり仲良くなって、最後の日には別れがつらくて泣き出してしまう人もいます。学生にとっては強烈な体験になっているようです。 卒業生は様々な企業で環境活動に携わる 室田:就職率はほぼ100%と非常に高いです。就職支援の仕組みも大学にキャリア支援センターがあって、業界研究や面談のやり方指導など、いろいろなことを行っています。また、卒業生を呼んでその業界や会社について話を聞く集まりもあります。リジャル:環境創生学科の就職先は多岐にわたっていますが、学部卒ですと建設、不動産、造園、設備などの企業に進む人が多いですね。IT関連や公務員もいます。環境コンサルタントの会社へ進む人ももちろんいますが、高い専門知識が求められますので、そこは大学院へ進んだ人が多いですね。馬場:環境経営システム学科の卒業生も、非常に様々な職種に就いています。企業によっては経営企画部に環境の部門があって、CSRとして環境活動をやっているところも多いです。そういう部門に配属される卒業生もそれなりにいますね。室田:企業によっては、優れたプレゼンテーションを行った社員に社内賞を出していますが本学部の卒業生がこれを獲ったという話もしばしば聞いています。大学でいろいろなプロジェクトを通じてグループワークや発表の機会を数多く経験したことで、表現する力を高めたからだと思いいます。(2020年8月 東京都市大学横浜キャンパスにて)
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