04 | TOKYO CITY UNIVERSITY ENVIRONMENTAL STUDIES 社会で役立つ現場での経験 室田:大学に通う4年間のうち、初めの2年間で基礎的な一般教養を学びます。併せて専門基礎科目では、環境と結びつけた形で各分野の学びを深めるところに特徴があります。例えば経済学の後に環境経済学、倫理学の後に環境倫理学というようなカリキュラムの組み立てです。環境学という専門知識をもって、何がどう見えてくるのかというゴールのところを、割と早い段階で知ってもらおうとの狙いです。リジャル:環境創生学科と環境経営システム学科はそれぞれ2つに分野が分かれていますが、2年生までは両分野の先生から講義を受けます。この間に学生は、自分が行う研究の方向について考えることができるのです。入学したときは生態環境分野に関心があって入学した学生が、1~2年生で勉強しているうちに都市環境分野が面白いとわかって進路を変えることがあります。逆に都市環境分野から生態環境分野に移る場合もあります。室田:問題解決型学習(PBL)を重視しています。今では全学部で取り組んでいますが、環境学部では他に先駆けてこれに力を入れてきました。馬場:当学科では2年生の段階から、外部の人と交渉して面会の約束を取ったりしてもらいます。学問だけでなくそうした社会的な経験が、学生の問題解決能力を高めていきます。現場で学ぶ力というのは一般企業でも非常に重要とされています。私たちの学部では、フィールドワークを通じて、こういった能力を身に付けてもらっています。室田:現場において肌感覚で知ったことを、その後は統計的知識や情報技術を使って分析したり、あるいは表現したりします。現場主義と問題を発見する力、活用する力、これが本学部の大きな特徴です。こうした能力は研究でも大事ですし、社会に出てからも、非常に役に立つ力だと思っています。 3年生から少人数で研究に接する 室田:3年生になると研究室に配属されます。人数は各研究室に8~10人程度。少人数なので、そこでは先生と学生たちが一体となって、現実の様々な問題について考えています。通例では4年生からの配属でしょう。本学科、本学部では、早くから実際の研究に触れることができます。馬場:私立大学の文系学科では、卒業研究が必修ではなかったり、数十人でゼミが運営されたりというろころも少なくありません。本学科、本学部のように少人数で指導を受けられる環境は、論理的思考力やプレゼンテーション能力も上がるので、就職でも大きな武器となるでしょう。室田:教員にはいろいろな専門の先生がおります。非常にバラエティに富んでいます。馬場:環境問題について、これだけ多様な社会科学的アプローチをする研究者が集まっている学科は、全国環境学部で学ぶ環境創生学科学科長環境経営システム学科学科長環境学部学部長リジャル ホム・バハドゥル馬場健司室田昌子司会 丹羽由佳理環境創生学科准教授
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