東京都市大学環境学部
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26 | TOKYO CITY UNIVERSITY ENVIRONMENTAL STUDIES 環境創生学科地域や企業と連携する研究環境学部では、周辺の地域や企業と協力し、社会的な課題を解決するための研究を行っています。都電荒川線の軌道敷きにおける緑化検証実験都電荒川線の軌道敷きにおける緑化検証の模型ドローン操作体験の様子  ドローンで撮影された画像の例まちづくりに関する合同ゼミの様子2017年より毎年、世田谷区立小学校5・6年生、中学校から公募し、抽選した50名(保護者も参加)を対象に、ドローンやGoogle Earthなどのソフトを用いた体験学習を実施しています。ドローン技術と応用事例の紹介、体験撮影や撮影された画像の共有、さらに電子地球儀Google Earthを使い、上空から地球の様子を時系列で確認し、地球各地で起きている森林伐採や温暖化による環境変化などの実態を体験してもらい、先端技術や環境問題への関心を高めることを目指して実施しているプロジェクトです。史研究室連携先:世田谷区教育委員会新・才能の芽を育てる体験学習横浜市のみどりアップ計画を支援する取り組みで、樹林の魅力や役割を伝える地域学習イベントを提供しています。夏休みには、横浜キャンパスの保全林・ビオトープや港北ニュータウンの緑道を活用し、「テラリウムの中の森の生態系(田中研)」「森にやってくる生き物たち-野鳥の生態と巣箱づくり-(北村研)」「チョウとみどりのネットワーク調査(横田研)」など、地域の親子を対象に体験学習講座を開講。みなとみらいクイーンズスクエアのイベントで、自然体験ブースを出展し、毎年多くの来訪者があります。当プログラムは、神奈川県内の大学と神奈川経済同友会に加盟する企業・団体との課題解決型研究コンペです。本研究室は2018年度から当プログラムに参加しています。 2019年度は「東京ディズニーリゾートの集客力を生かし、神奈川県に観光客を呼び込む施策」に取り組みました。様々なデータの分析をふまえて、訪日外国人をターゲットとしたプランを考案し、研究レポートとプレゼンテーションが高く評価され最優秀賞を受賞しました。田中・北村・横田研究室連携先:横浜市環境創造局みどりアップ推進課丹羽研究室連携先:神奈川経済同友会主催「神奈川産学チャレンジプログラム」よこはま森の楽校産学連携による課題解決型研究コンペティション実際に運行している線(都電荒川線の一部区間)の軌道内に薄層緑化技術を用いて、雨水のみで生育可能な多肉植物を植栽した緑化基盤を敷設して実証実験を行いました。通常の砂利のみの環境と比較すると、周辺への輻射熱が緩和されました。また帯状の緑地に飛来する昆虫や土壌中小動物の生息が観察され、生物多様性保全に向けた可能性も認められました。鉄道の緑化は景観軸を形成し、地域の魅力アップにも貢献します。飯島研究室連携先:東京都交通局都電荒川線の軌道緑化実証実験と効果検証港北ニュータウンのまちづくりに関する合同ゼミを室田研究室で主催しています。主な参加者は、本校の丹羽研と横浜国立大、東海大、日本女子大、関東学院大、横浜市立大、筑波大などの各大学、住民、NPO(ぐるっと緑道、I LOVE つづき)、行政(都筑区、横浜市)等です。土地利用、居住環境、オープンスペース、緑道やグリーンマトリクス、景観、コミュニティ活動等の議論と発表会で、通算113回開催しました。2019年9月には、全国のニュータウンの関係者と発表交流会を開催しました。室田研究室連携先:各大学、横浜市都筑区内NPO、都筑区・横浜市港北ニュータウン研究会プレゼンの様子と最優秀賞を受賞したチーム横浜森の学校 ビオトープパッケージで里山生態系を学ぶ「森にやってくる生き物たち」のワークショップ

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