ネパールでは理学部で熱力学やエネルギーなどを学び、建築の温熱環境や熱的快適性に関する研究に興味がありました。TCUは専門性が高く、また、英語や母国語で指導していただけるリジャル先生がいらっしゃるのが心強いと思いました。先生の丁寧な研究指導のお陰で、修士課程では12編の論文を書き、日本の学会と国際会議で発表できる貴重な機会を得られました。これらの研究活動によって、データ分析力、論文作成力、発表能力などが非常に向上しました。これらの研究業績が学内外で評価され、授業料免除、奨学生・研究助手に採用して頂いており、大変感謝しております。博士号取得後は研究者や大学教員になって、ネパールの住環境の改善に貢献したいです。特にネパールでは温熱環境、熱的快適性、環境調整行動などの専門家が非常に少ないため、専門書も書いて自分で学んだことを広めたいと思います。また、日本や他の国々の方々と共同研究を行って、この研究分野の第一線で活躍したいです。留学はキャリアを磨くプロセスとして非常に重要だと思います。TCUを知ったきっかけはSNSで、東日本の理工系大学の中で就職に強い大学ランキング第1位という内容でした。高い教育実績がある大学で自分の能力を磨き、夢を叶えたいと思い入学しました。研究室も図書館も活気があり、暖かく落ちついた学習環境の中で、集中して研究を進められています。講義は日本語と英語で学ぶことができ、意見交換やディスカッションの時間も思い切った発言ができ、楽しく過ごしています。先生方は優しく指導してくださり、入学前の不安な気持ちがすぐに消えました。修了後は博士後期課程に進学し、研究を深めたいと考えています。研究者として高い研究能力や専門知識を身につけ、社会貢献を志します。研究所などで研究生活を続けられるように最善を尽くしていこうと思います。科学を学ぶアジアの若者たちに、日本の最先端を指導するさくらサイエンス東京都市大学は科学技術振興機構(JST)が募集する「日本・アジア青少年サイエンス交流事業」(通称さくらサイエンスプラン)に採択されており、アジア地域の大学から多くの留学生を受け入れています。熱心に学ぶアジア学生との交流は、日本人学生にとって世界の高いレベルを知る良い機会にもなっています。2019年度事業では、12件が採択され、複数年度事業2件を合わせて年間で14件のプログラムが実施されました。3年間で39件、430人以上を受け入れています。サストラ大学/インド共和国工学部(現・理工学部)医用工学科デラサール大学/フィリピン共和国工学部(現・建築都市デザイン学部)都市工学科トリブバン大学/ネパール連邦民主共和国環境学部環境創生学科マレーシア工科大学/マレーシア都市生活学部都市生活学科Mミサンishan Sスレスタhrestha(環境情報学専攻・リジャル研究室・博士1年)from ネパール劉リュウ潤ジャンヤ椏(環境創生学科・伊坪研究室・修士2年)from 中国日本で学んだ建築環境学をネパールでも広めたい高い専門性のあるTCUで研究者を目指しますPICK UP 02PICK UP 03PICK UP 04アジア・大洋州5大学連合(AOFUA)で行ったサマーキャンプ25 | TOKYO CITY UNIVERSITY ENVIRONMENTAL STUDIES大連交通大学/中華人民共和国知識工学部(現・情報工学部情報科学科スコットランド中華人民共和国中華人民共和国ネパールドイツイタリアベトナムシンガポールオーストラリアニュージーランドニュージーランドフィジーハワイフィリピン急速に変化するネパールの都市部と地方部における気候風土に適合した伝統的建築・都市環境、そして、それら地域における社会問題・環境問題について実際に見る・感じることを通じて学修をします。また、ネパールの建築・都市環境の実態把握・改善を行うために、温熱環境の実測と熱的快適性や幸福度などに関する調査を行います。さらに、ネパールの住環境(温熱環境、温熱感覚、エネルギー等)の評価と改善を行うため、小中高生への実践的な住環境教育プログラムを実施します。(環境創生学科・リジャル教授)TCUでは、専門の学修・研究に直結した実践的なプログラムとして、国内外の大学や研究機関と共同で、数多くのフィールドワークを実施しています。環境学部では2019年度、ネパール建築・都市環境フィールド研修を行いました。海外フィールド研修グローバルプログラムデラサール大学(フィリピン)、エディスコーワン大学(オーストラリア)、タマサート大学シリントーン国際工学部(タイ)、マレーシア日本国際工科院(マレーシア)と東京都市大学(日本)の5大学で相互交流を促進しています。各大学とのグローバル体験プログラムから国際共同研究など多様なレベルの交流があります。
元のページ ../index.html#25